生駒行政書士事務所

埼玉県建設業許可申請サポーター

〒354-0012 埼玉県富士見市貝塚2丁目20-4 サンリッチ貝塚101号室
東武東上線 志木駅東口からバス12分 寺下団地下車目の前
東武東上線 みずほ台駅東口から徒歩約25分

お気軽にお問合せください

049-293-1051

― 2026年、人手不足が経営判断を変える。建設業が生き残るための現実的戦略 ―

はじめに|「2026年問題」は、もう始まっている

2026年に入り、建設業界を取り巻く環境は、はっきりと**「今までとは違う局面」**に入りました。

日本経済新聞の調査によると、大手・中堅を含む建設会社の約7割が「2026年度内は大型工事を新規受注できない」と回答しています。
この数字だけを見ると、「不況なのか?」「仕事が減るのか?」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、実務の現場を見ている立場から言えば、これは単なる景気の問題ではありません。
人手不足と法制度の変化が、建設業の経営判断そのものを変えている――その結果が、今回の調査結果として表面化しているのです。

私は、建設業許可・経営事項審査・法令対応を専門とする行政書士として、多くの建設事業者の経営相談を受けてきました。
その中で強く感じるのは、2026年は「選ばれる会社」と「消耗する会社」が決定的に分かれる年になるということです。

本記事では、

  • なぜ「受注できない」のか

  • それは本当に“悪いこと”なのか

  • 今後、建設会社は何を基準に経営判断すべきか

この点を、実務と制度の両面から解説していきます。


1. 建設業界の人手不足は、すでに限界点を超えている

就業者数の減少は「一時的」ではない

建設業の就業者数は、1997年をピークに減少を続けています。
直近では、ピーク時から約200万人以上減少し、回復の兆しは見えていません。

重要なのは、「景気が良くなれば人が戻る」という段階を、すでに過ぎている点です。

高齢化という“時間切れ”の問題

現在、建設業就業者の約3人に1人が55歳以上
一方で、29歳以下の若年層は1割強にとどまります。

これはつまり、

10年後、現場の中核を担う技能者が一気に抜ける

という現実を意味します。

人手不足は「今が大変」なのではなく、
これからさらに厳しくなることが確定している問題なのです。


2. 「2024年問題」が2026年に本格化する理由

2024年4月から、建設業にも時間外労働の上限規制が本格適用されました。

この影響は、次のように段階的に表れています。

  • 2024年:制度開始。様子見・部分対応

  • 2025年:現場運営への影響が顕在化

  • 2026年:従来の体制では回らないことが明確に

つまり2026年は、
「長時間労働で帳尻を合わせる」経営が完全に破綻する年なのです。

これまでなら、
「人が足りなければ残業で何とかする」
「現場監督が無理をすれば回る」

こうしたやり方が通用していました。

しかし今、それをやれば
法令違反・是正勧告・人材流出・信用低下
という、取り返しのつかないリスクを抱えることになります。


3. 大型工事を「受注しない」という経営判断の正体

今回の調査で注目すべきは、
「仕事がない」のではなく
「あえて受注しない」企業が増えているという点です。

無理な受注がもたらす現実的リスク

人手不足の状態で大型工事を受注すると、次のような事態が起こりやすくなります。

  • 工期遅延による損害賠償リスク

  • 品質低下・是正工事の増加

  • 下請への無理な工程・単価の押し付け

  • 労基法・建設業法違反

  • 現場社員の疲弊と離職

これらはすべて、経営リスクそのものです。

だから今、多くの経営者が
「受注しない=逃げ」ではなく
「受注を選ぶ=守りであり攻め」
という判断に切り替えています。


4. 改正建設業法と標準労務費は“追い風”になるか

2025年12月に施行された改正建設業法では、
標準労務費という考え方が制度として明確になりました。

これは、

  • 労務費を不当に削る見積

  • ダンピング受注

  • 下請へのしわ寄せ

こうした業界慣行に、法制度としてブレーキをかける仕組みです。

実務的に重要な視点

標準労務費は「強制価格」ではありません。
しかし、

  • 見積の合理性

  • 発注者への説明責任

  • 行政指導時の判断基準

これらにおいて、極めて重要な意味を持つ基準になります。

つまり、

「安く出した会社が勝つ」時代は、確実に終わりに向かっている

ということです。


5. 生き残る会社がすでに始めている3つのこと

① 受注量ではなく「施工能力基準」で経営を見る

  • 人数

  • 技術者構成

  • 管理体制

これを基準に、
「できる仕事だけを確実にやる」
会社が強くなっています。

② DX・ICTによる省人化

  • ICT建機

  • BIM/CIM

  • 施工管理アプリ

これらは「大手の話」ではなく、
中小こそ導入効果が大きい分野です。

③ 人材に投資する会社だけが残る

  • 賃金

  • 休日

  • キャリアパス

これを整備できない会社から、
人は確実に離れていきます。


まとめ|2026年は「経営の質」が問われる年

「7割が大型工事を受注できない」という数字は、
悲観すべきニュースではありません。

むしろ、

  • 無理な受注

  • 不適正価格

  • 人を使い潰す経営

こうした構造が、ようやく限界を迎えた結果です。

これからの建設業は、

  • 量より質

  • 安さより適正

  • 根性より仕組み

この転換を受け入れた会社だけが、
10年後も現場に立ち続けられるはずです。

 

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せはこちら

049-293-1051

 当事務所は埼玉県の建設業許可申請を専門業務としています!埼玉県の建設業許可取得をお考えの事業者様、建設業許可の諸手続についてなど、お気軽に是非ご相談ください!

お電話での受付時間:8:00~20:00
 

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・ご相談

049-293-1051

受付時間:8:00~20:00
フォームでのお問合せは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。

アクセス

住所

〒354-0012
埼玉県富士見市貝塚2丁目20-4
サンリッチ貝塚101号室
東武東上線 志木駅東口からバス12分 寺下団地下車目の前
東武東上線みずほ台駅東口から徒歩約25分

受付時間

8:00~20:00
フォームでのお問合せは24時間受け付けております。